手の肌荒れにより、皮がむけてきてしまったという方は要注意!

もしかしてそれは「乾燥性皮膚炎」かもしれません。

乾燥性皮膚炎は手荒れが悪化してくると起こることがあります。

●手荒れ悪化の段階

【第一段階】指先がカサついてくる

【第二段階】手の全体がカサついてきて、皮がむけてくる

【第三段階】手の肌にごわつきが出て、ひび割れが起こる

【第四段階】赤みができて、かゆみを感じるようになる

【第五段階】ひび割れから血がでて、痛い


ですのでこのページでは、手荒れからくる「乾燥性皮膚炎」についての原因と症状、対処方法を紹介します。

手が老けてきた、手の老いが気になる、という方は特に注意して見てください。

乾燥性皮膚炎ってどんなもの?

空気が乾燥すると、肌も乾燥してきますよね。

・肌がカサカサ、潤いが無くなってきた
・白く粉をふいている
・ガサガサ肌になってきた

これらの症状が進行して、乾皮症の状態になり、さらに進行すると、乾燥性皮膚炎になってしまうことがあるんです。

乾燥性皮膚炎の症状に注意!

<別名>
皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)。

<症状>
皮膚の表面は角質層があり、その上は皮脂膜で覆われています。
角質層は水分・天然の保湿成分を含んでおり、肌に潤いを与えます。
皮脂膜は皮脂と水分からできており、例えると保湿クリームのようなもの。
角質層にある水分が蒸発しないように、肌を保護してくれています。
肌が乾燥してくると、角質層の水分が不足し、皮膚はしなやかではなくなり、ひび割れしたり、皮がむけたりします。
これが、乾皮症です。


乾皮症がさらに悪化してしまうと、激しいかゆみや、水ぶくれ・赤み、などの湿疹も同時に発症してしまい「乾燥性皮膚炎(皮脂欠乏性湿疹)」になってしまう可能性があります。

湿疹ができると皮膚の肌再生期間が長くなり、肌がどんどんカサカサになります。
肌荒れだと思い放っておくと、さらに悪化して治りが悪くなることがあります。

肌の乾燥に加えて、赤み等、湿疹の症状がある場合は、乾燥性皮膚炎の可能性があることを覚えておいてください。

<出現しやすい部位>
乾燥性皮膚炎は、中年の方から高齢者の方の脇腹・手・足・などの、乾燥に弱い肌の部分に出ることが多いです。

乾燥性皮膚炎の原因を知ってから対策を!

乾燥性皮膚炎の元となる乾燥肌の主な原因は、加齢によるものです。

誰にでも起こりうる症状ですが、個人差はあります。
ですが、高齢になれば多くの人に「皮脂の欠乏」が見られます。

さらに、手の甲の皮脂の分泌はもともと少ない上に、手の平には皮脂腺がありません。もともと、手は乾燥を起こしやすく、肌トラブルが起きやすい部位なんですね。


また、冬などの乾燥した時期は年齢に関係なく、乾燥肌になりやすいもの。
若い方でも、乾燥がひどくなりやすいので注意です。

肌が乾燥しやすい上に、お風呂などで体が温まると、肌がかゆくなりやすいです。かゆみを我慢することは難しいですよね。

肌をかいてしまって、湿疹がひどくなり、乾燥性皮膚炎になることもあります。


意外かもしれませんが、綺麗好きな方も乾燥には注意!
手を洗う回数が多かった莉、入浴時に体を強く洗い過ぎたりすると皮脂が失われ、肌の乾燥がさらに悪化してしまうんです。

洗いすぎず、ほどほどにとどめておきたいものです。

乾燥性皮膚炎の対策方法とハンドクリームに注意!

乾燥性皮膚炎の対処の基本は「保湿」です。

ただ、家事や、仕事柄で、手を洗うことが避けられない方は、どうすればよいでしょうか。

まず、手の肌をハンドクリームなどで保湿することが手軽で良いですね。

ただし、年齢を重ねるうちに、肌の乾燥、手のエイジングが進行していることを気にしている方は、老け手を改善するための専用ハンドクリームを使うことをオススメします。

手の乾燥対策になる成分を厳選して配合しているので、効率よく保湿できますよ。

※⇒手の老化対策専用のハンドクリームの詳細!


それでも改善しないという時には、医師に相談してください。
肌の状態を改善することができる保湿剤などのお薬を出してもらえます。

保湿剤は入浴後、肌にうるおいがある状態で塗ると、効果アップ!

肌の状態がかなり悪化している場合なら、かゆみを止める作用のある抗ヒスタミン薬や、炎症を改善する作用のあるステロイド外用剤で治療していきます。

入浴の時に注意するポイント!

熱いお湯は、必要な皮脂まで奪ってしまうので、手肌が乾燥していると方の入浴の適温は39~40℃。
少しぬるいかな、と感じる程度が良いですよ。

長い時間、お風呂にはいっていると、より皮脂が失われるので、長くても15分までにとどめたいですね。

また、お風呂で体を洗う時には、しっかりと泡立てた石鹸で、肌を優しく、できるだけ刺激しないように洗うといいでしょう。

湿度は重要!どれぐらいがベスト?

暖房で温まった室内は、乾燥します。
肌も乾燥してしまうので、加湿器をつけるようにすると良いですね。

室内の設定湿度は60%が目安です。
加湿器がない場合は、水をはった容器を室内に置くだけでも違いますよ。

手袋を使う場合は、素材選びに失敗しない!

ハンドクリームを塗った後に、手袋で潤いを閉じ込めることは有効。
ですが、その手袋の素材に注意してみてください。

アクリル・ナイロンなどの化学繊維は、手の皮膚の水分を奪ったり、かゆみを引き起こすことも。

手袋は、保湿性のある木綿素材がオススメですよ。
肌に触れるものは、刺激のないものを選びたいですね。